鰆のおごっつぉ…
2017年 06月 01日
さぬきの『おごっつぉ』(ごちそう)
鰆は
春を祝う魚として
昔から
愛されています
田植え前にその年豊作を願い
『おきゃく』
(宴会のこと)
が開かれ
鰆の料理が振る舞われたそうです
刺身
煮付け
真子の旨煮
あらと白子の味噌汁

『鰆の押し寿司』

『鰆の味噌漬』

今でも
鰆の季節になると
味噌漬け用の味噌が
魚屋さんに一緒に並べられ
ふるさとの味を
離れたところに住む家族へと
届けます

お店では
真子は塩漬けして天日に干します

大きな
鰆の唐墨
おひさまいっぱい浴びて
おいしくなぁれ
*
*
*

鰆は
春に産卵の為に
瀬戸内海に入ってきます
独特の流し刺し網漁で
4月末から7月にかけてが漁期
子ども心に
鰆の漁(ながせ)が始まると
市場が活気づき
所せましとと並べられた鰆を見ては
春が来たなぁと
ワクワクしたものです
でも
お店を始めた頃
鰆は不漁つづきで
漁獲量の激減に悩まされていました
そこで
対策として漁期を定め
網目の大きさも規制し
稚魚の放流も始めたことにより
最近ではかなりもどってきているそうです
美味しい鰆が
いつまでも食べられますように…
子どもの頃
雷は鰆の合図だと言ってました
春の雷で入ってきて
梅雨前の雷で帰って行く
昨日の雷は…
帰りの合図だったのかな…
by wabisuke-miyake | 2017-06-01 05:49 | ちょこっとだけおいしいこと | Comments(0)