3つのきまもり…
2016年 11月 26日
『木守』
柿をすべて取ってしまわずに
一個だけ残しておく
自然への感謝と来秋の実りを祈っての
素敵な習わし

すっかり
葉を落としてしまった
柿の木
高い枝に実を残し…
賑やかな
メジロのお食事どころとなっております

こちらの木は渋柿
まだ
メジロの姿はありません

この前
ベランダに吊しておいた
干し柿は
上出来です
やわらかく、とろりと甘い
寒いので
たっぷりのお薄とともに…
*
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3つの『きまもり』
この言葉を知ったのは
かれこれ30年前
お茶のお稽古で
いただいたお菓子
高松の三友堂さんの『木守』
ふわっと軽い麸の煎餅で
柿を練り込んだ羊羹を薄く挟んだもの
柿の自然な甘さが上品
大好きなお菓子です
柿の昔からの習わしに因んで
名付けられたのかなぁと思っていましたが…
もう一つの『木守』
茶碗の名前が由来のようです
利休さんが
弟子たちに好きな茶碗を選ばせた際
最後に一つ残った
赤楽茶碗を
枝にひとつ残る柿に見立て『木守』と名付け
たいそう愛でたという話
その後
その茶碗は
高松藩主松平のお殿様のもとへ…
しかし
運悪く
お出掛け先で
関東大震災にあい
割れてしまったそうなんだけど
かけらを集めて
生まれ変わり
いまでも
大切にされているそうです…
お菓子に押された
渦巻模様は
高台を模したものなのだそう…
てっきり柿のヘタだと…
おいしい
お菓子が頂けるのが
お稽古の
一番の楽しみだったっけ…
by wabisuke-miyake | 2016-11-26 07:37 | おもうこと… | Comments(0)